今回は、ホリスティックメディカルグループによる、小児がんのお子様とそのご家族のための専用サポート『メディカルチャイルドセラピスト(MCT)』の取り組みをご紹介します。
アメリカにはCLS(チャイルドライフスペシャリスト)、イギリスにはHPS(ホスピタルプレイスペシャリスト)という資格があり、病気を持つ子供たちの治療に寄り添い、医療現場で多くのサポートを行っています。しかし、ここ日本では、まだこのような体制が整っておらず、専門知識・専門スキルを持って治療者本人と家族をサポートできる資格者は、ごくわずかです。
病気の治療に必要な医療行為は、時に、治療者本人の身体・神経系に大きな影響を及ぼします。不安やパニック、睡眠障害、恐怖症、抑うつ、悪夢... などの症状を生み出す可能性がある「医療的トラウマ」です。また、子どものがん治療は、親やきょうだいなど家族の心理状態にも大きな影響をもたらします。
私たち、ホリスティックメディカルグループのメディカルチャイルドセラピスト(MCT)は、専門的なトレーニングを受け、主に、以下のサポートを行っています。
* 子どもへの治療の説明と同意(医療トラウマの予防)
* 子どものセラピー(医療トラウマのケア)
* 学校復学支援
* 家族・きょうだい支援
* グリーフケア
サポートの目的は、がんを治療する子どもとそのご家族の心理負担を少しでも和らげること、治療前から関わることで本人の医療的トラウマを最小限にすること、家族全体の関係性を良好に保ち、安心して治療を受けられる状態を作ること、治療後の状態(回復)をより良いものにすること、などです。
私も、MCTとして、帯広・札幌・横浜・京都などでサポートが可能です。小児がんサポートセンターJapan の公式サイトで、全国各地のMCTを紹介しています。身近にMCTが必要と思われる方がいらっしゃる場合は、ぜひ、お知らせいただけますと幸いです。
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